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東北大学SRIS、PhoSICとの共同研究成果が国際会議「MEDSI 2025」にて公開されました〜次世代放射光施設「NanoTerasu」に向けた高精度分光器の安定性を実証〜
DOI: https://doi.org/10.18429/JACoW-MEDSI2025-THP52
神津精機株式会社は、東北大学 国際放射光イノベーション・スマート研究センター(SRIS)
および一般財団法人光科学イノベーションセンター(PhoSIC)との共同研究により、
次世代放射光施設に不可欠な「二結晶分光器(DCM)」の静止安定性において、
世界トップレベルの数値を実測・実証しました。
本成果をまとめた論文は、
放射光施設用機械設計に関する国際会議「MEDSI 2025」(スウェーデン・ルンド開催)の
プロシーディングスに正式掲載されました。
■ 共同研究の背景と枠組み
本研究は、当社とPhoSICとの間で締結された「NanoTerasu向けX線結晶分光器に関する協力協定」の枠組みに基づき実施されました。
本協定は、3GeV高輝度放射光施設「NanoTerasu(ナノテラス)」において、
世界的先端を切り拓く技術開発を相互に協力しながら行い、
放射光科学の発展に寄与することを目的としています。
■ 発表内容のポイント
・最高水準の安定性を実測:当社製のTX-DCM型分光器において、
冷却水を稼働させた実運用条件下で評価を行い、
ピッチング安定性 17.15 nrad (RMS) という極めて高い性能を確認しました。
この数値は、現在世界的に報告されている最先端の技術水準に到達するものであり、
次世代放射光施設が求める極限の安定性を十分に満たすものです。
・高精度な評価手法の確立:光学式エンコーダを結晶ホルダーに直結する測定手法を確立し、
分光器単体としての真の機械的安定性を精密に評価することに成功しました。
本技術により、出荷製品の性能をより確実に担保することが可能となります。